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【夏目漱石の日】偉大なる文豪
- 07_おすすめ本・映画,国語
2月21日は「夏目漱石の日」です。
しかし、夏目漱石の誕生日は、1867年2月9日。
亡くなられたのは、1916年12月9日(漱石忌)。
では、なぜ2月21日が「漱石の日」なのか。
1911年2月21日、文部省からの文学博士号授与の連絡を受けた夏目漱石は、この申し出を辞退します。
この文章が、『坊ちゃん』の主人公を彷彿とさせるほど痛快。
「小生は今日までただの夏目なにがしとして、世を渡って参りました。
これから先もやはりただの夏目なにがしで暮らしたい希望を持っております。
したがって、私は博士の学位を頂きたくないのであります。」
(原文はこちら→国立国会図書館デジタルコレクション)
あえて子供向けのものを紹介しましたが、大人向けのものは、文体も含めて、まさに「声に出して読みたい日本語」で書かれています。
さて、2007年、江戸東京博物館で『夏目漱石展』が行われました。
この中で圧巻だったのは、イギリス時代の蔵書とメモ。
古今東西あらゆるジャンルの本を読み、ものすごく小さな字でメモにまとめているのです。
イギリス時代の蔵書だけでも、ものすごいコレクション量であり、それにしっかり目が通されているというのがまたすごい。
日本語の表現が模索されていた時代に、平易な言葉で「小説」を書いてみせ、メディアミックス展開が行われるほどのファンを獲得し(百貨店で小説のグッズが売られ、飛ぶように売れたのだそうです)、日本に「小説家」という職業を作った夏目漱石。
その文才の裏には、落語にも詳しく、俳句を詠み、漢詩もものにし、英米文学にも通じ、という膨大な知識量があったのです。
なお、東京大学にある三四郎池は、夏目漱石の『三四郎』にちなんだ通称。
この池は、前田藩時代、「心の字池」と呼ばれていました。
東京大学に夏目漱石の脳が保存されている、という話や、
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン )や藤村操(「「巌頭之感」」)との関係、
正岡子規との友情、明石で夏目漱石が講演をした話(中崎公会堂)、内田百とのエピソード、
森外が住んでいた家に、後に夏目漱石が住んでいたという話(明治村)などなど、
夏目漱石に関して書きたいことは山ほどあるのですが、それぞれ長くなりますのでこのへんで。
なにより、今でも違和感なく読める、読んで面白く、考えさせられるというのは素晴らしいことです。
これを機に、読んでない漱石作品を手に取ってみてはいかがでしょうか。
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