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【鉄をつくる】たたらの里学習館@千種町A
- 03_自由研究,05_見学・おでかけ
前回は、兵庫県宍粟市千種町における「たたら製鉄」の歴史をみましたが、
今回は、いよいよ「たたら製鉄」の工程を見ていきましょう。
※ 写真資料は「たたらの里学習館」のものを使わせて頂いています。
「たたら製鉄」は、砂鉄を採るところから始まります。
砂鉄を含んだ岩のある山を切り崩し、川の水を利用してふるい分け、砂鉄を採っていました。
また、「たたら製鉄」で高温を保ち、砂鉄を熔かすために、「炭づくり」も重要な工程の一つでした。
「たたらの里学習館」も「たたら場」の跡にありますが、この近隣には他にも多くの「たたら場跡」があります。
これは、「たたら製鉄」では大量の炭を必要とするため、何年かすると「たたら場」から近い山の木を使い果たし、別の「たたら場」へと移動していったから、なのだそうです。
さて、「たたら製鉄」で使われる「炉」は、一度鉄を作ると、取り出す際に壊してしまいます。
しかし、一方で、高温を保つ良い「炉」を作らなければなりません。
土を選び、湿気が上がらない工夫をして、「炉」の質を保っていました。
いよいよ「製鉄」です。
三日間火をくべられ続けた「炉」は、四日目に壊され、中から「ケラ」と呼ばれる鉄塊が取り出されます。
この「ケラ」を割り、「鋼(ハガネ)」を選別します。
こうして出来た「宍粟鉄」が備前長船や姫路、三木へと出荷され、刀剣や日用品へと姿を変えていったのです。
さすがにこの工程を、実験教室で再現するのは無理ですが…。
「たたらの里学習館」では、「たたら製鉄体験講座」を開催されています。
全3回の講座で、2019年は6月14日が締め切りでしたが、この開催日に合わせて見学にお伺いするのも面白いかもしれませんね。
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