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【地図の日】伊能忠敬の偉業

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4月19日は「地図の日」です。

江戸時代に作られた詳細な日本地図『大日本沿海輿地全図』。

1800年(寛政12年)4月19日、伊能忠敬は、この地図の作成に向け、文字通り第一歩を踏み出しました。

国立国会図書館デジタルコレクションより 〔大日本沿海輿地全図 〕
第100図 甲斐・駿河(甲斐・山中村・南部宿・駿河・富士山・佐野村)

時に、伊能忠敬56歳。
この最初の北海道(蝦夷地)の測量から、東日本、東海・北陸、近畿・中国、四国・九州と、日本全国に足を運び、日本初の実測図へと落とし込んでいきました。

その詳細さ、正確さ、美しさは、神業としか思えないほど。

第90図 武蔵・下総・相模(武蔵・利根川口・東京・小仏・下総・相模・鶴間村)

残念ながら、彼自身は全国図の完成を見届けることなく74歳でこの世を去りましたが、それでも、プロジェクトの中心となって、この地図を作り上げてきた功績が、色褪せる事はありません。

50歳までの、名主としての活躍、特に天明の大飢饉(1780年代後半)における貧民救済、
50歳で隠居後の、暦学、天文学についての学び、そしてこの一大プロジェクトへの取り組み、
人物として、生き方として、本当に学ぶべきことの多い偉人だと感嘆させられます。

今では、GoogleMapや各種ナビゲーションシステムに見られるように、「地図」という考え方が格段の進歩を遂げ、正確な地図を手軽に手にすることが出来るようになりました。

そんな時代だからこそ、自分の足を使い、測量して地図を作り上げた伊能忠敬について知ることに価値があるのではないかと思います。

また、神戸市立博物館には、1809年の『日本輿地図藁』や、1821年の『伊能小図 西日本』などがコレクションされていますので、伊能忠敬を知った上で見るのも面白いと思います。
(※ただし2019年11月1日まで休館)

神戸市立博物館より 日本輿地図藁

同じく 伊能小図 西日本

※ なお、この両者の「九州」を見比べると、実測の前と後の変化や、実測前にも調査が進んでいたことが見て取れます。

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