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【自由研究お助けシート】温度ってなに?②~温度が上がるとどうなるの?

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前回、
で「温度の単位」について見ていきました。

今度は、温度が高くなるとどうなるのか、考えていきましょう。


【温度が上がるとどうなるの?】


〈身近な温度〉

0℃からスタートして考えていきましょう。

によると、明石市の1月2月の平均気温が、5℃くらいです。

夏で身近なところで言えば、学校のプールの水温が、16℃~18℃くらい。

人間の体温が(平熱で)、36℃~37℃くらい。

おうちのお風呂が、38℃~40℃くらいでしょうか。
熱いお風呂が好き、夏場だからぬるめ、などの好みはあるでしょうが。

  

ちょっと熱めのお風呂くらいの温度になりますが、
日本で記録された最高気温が、41.1℃(2020.8/17静岡県浜松/2018.7/23埼玉県熊谷)



世界最高気温は、アメリカのカルフォルニア州デスバレーで、1913年に記録された56.7℃




記録される気温って、百葉箱の中で測りますからね。
実際の体感温度を考えると、いや、暑いにもほどがあります。


〈料理の温度〉

   

話変わって、お味噌汁やスープを美味しく感じる温度は75℃くらい、美味しいお茶は80℃くらいで淹れると良いと言われます。
このあたり、猫舌なども含めて好みもありますし、夏場はすこしぬるめの方が美味しく感じる気もします。

水は100℃で沸騰してしまいますが、油はもう少し温度を上げることが出来ます。

  

唐揚げや天ぷらの作り方を見れば、160℃~180℃くらいの温度が書いてありますね。


〈燃える温度、熔ける温度〉

さらに温度を上げると、紙が燃える…と言いたいですが、紙が燃える温度は、紙の質で違うそうです。
新聞紙だと290℃、模造紙だと450℃くらいで着火するようです。

参考:

レイ・ブラッドベリ氏の『華氏451度』という有名なSF作品があります。
華氏451度とは、451233℃のこと。
この作品の中では、紙の本が燃やされていくのですが、紙が燃える温度として、この題名が選ばれています。

次に身近な金属を見ていきましょう。

属元素名 記号 融点(℃) 沸点(℃)
金 きん Au 1,064.4 2,857.0
銀 ぎん Ag 961.9 2,162.0
銅 どう Cu 1,084.5 2,571.0
鉄 てつ Fe 1,536.0 2,863.0
アルミニウム Al 660.0 2,520.0
亜鉛 あえん Zn 419.6 907.0
錫 スズ Sn 232.0 2,603.0
タングステン W 3,407.0 5,555.00
水銀 すいぎん Hg ー38.8 356.6

この中では、スズが232℃で熔けはじめます。紙が燃える温度と変わらないですね。

スズの食器などで有名な富山県の「能作」さんでは、鋳物体験などが出来るそうです。

亜鉛が419℃、アルミが660℃、だいぶ高い温度になってきました。
博物館で見る「青銅」は銅とスズの合金なので、混ぜる比率によって温度は変わりますが1,000℃前後、このあたりで、金、銀、銅なども熔けはじめます。

鉄が熔けるのが1,500℃
日本では砂鉄から鉄を鍛える「たたら製鉄」が行われてきました。
『もののけ姫』や『鬼滅の刃』などでも描かれていますね。
実際に見学したり、体験したりできる施設もあります。




〈宇宙の温度〉

さらに温度を上げていきましょう。
 
  

太陽の表面温度が6,000℃
これはタングステンさえ、気体になってしまう温度です。
おおいぬ座のシリウスの表面温度は10,000℃

太陽の中心温度は15,000,000℃
1500万度というのは、想像もつきません。
中では核融合反応が起こっていて、毎秒ものすごい量のエネルギーが生み出されています。

しかし、まだまだ上があります。
宇宙で最も高い温度として考えられているのは、
100,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000 ℃です。
10の32乗=1溝(こう)度です。

一・十・百・千・万・億・兆・京・垓・杼※・穣・溝…なので、驚くほど高い温度です。
(杼※実際は「禾予」と書く)

これは、ビックバンが起こった時に達したと考えられている温度です。


凝縮状態から一気に放出され、宇宙の始まりを引き起こしたエネルギーの熱量。

たしかに、これより上の温度は、想像のはるかかなた、という気がします。


身近だった「温度」を上げていくに従い、「暑い」ではなく「熱い」になり、モノを燃やし、熔かし、ついには宇宙の始まりにまでたどり着きました。

では次に、温度を下げたらどうなるのか、見ていきましょう。

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