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【家でもできる科学実験2】目の不思議5
- 03_自由研究,04_イベント・講演会
4月1日14時から、ZOOMにてLIVE配信した、タック先生の「家でもできる科学実験2」。
「目の不思議(ふしぎ)」の第5回です!
(第1回/第2回/第3回/第4回)
過去の配信分はこちら
「家でも出来る科学実験〜表面張力の謎〜」
「オンライン・サイエンスショー〜空気で遊ぼう〜」)
家で出来る実験を紹介していきましょう!
お子様と一緒に、おうちで科学実験を楽しんでみませんか?
第1回で、M.C.エッシャー氏を紹介しました。
とても不思議な絵を描く画家さんでしたね。
第5回は、エッシャー氏の有名な2作品から紹介したいと思います。
(※写真は楽天の商品(ポスター)のリンクになっています。)
一見すると、一風変わった風景画ですが、よく見ると不思議なものが描かれています。
柱が、この階と上の階でねじれているのが分かりますか?
はしごも、部屋の中から出ているのに、上の階では外から立てかけられています。
見れば見るほど奇妙な絵です。
目をひく、滝のところから水の流れを追っていきましょう。
水は水路をずっと下っていって…いつの間にか滝の上から落ちてしまいます。
両方とも、紙の上でしか実現しないマジックのような建物/流れです。
こんな発想が出来て、それを絵に描くことが出来るのは、本当にすごいと思います。
でも、これは、紙の上での話、のはずでした。
しかし、世の中にはこれを、立体にしてしまった人がいます。
アーティストの福田繁雄先生です。
(楽天リンクによる写真。『物見の塔』『滝』の立体写真は本の中からの紹介。)
不思議ですよね?
しかし、これを見ているだけでは、実験になりません。
実はこの不思議な立体作品を、自分でも作ることが出来るのです!
<実験ナンバー13>
【タイトル】不可能立体を作る
【用意するもの】『へんな立体』、工作用紙、ハサミ、ノリ、セロテープ
【実験手順】
型紙、作り方については、杉原厚吉先生の「へんな立体」シリーズを参照ください。
ただ、本のままの大きさだと、作るのが難しいので、
拡大コピーして、工作用紙に貼り付け、それから作ることをお勧めします。
これらの立体、実際に重力に逆らったり、おかしなことが起こったりしているわけではありません。
「トリックアート」として、ある方向から見ると立体に見える図形がありますね。
あれと同じことを立体で行っているのです。
しかし、こんなことを発想できたとしても、それを実現するのは、簡単な事ではありません。
特に、福田繁雄先生の『滝』は、いくつものパーツに分かれていて、
仕組みが分っても、その素晴らしさに感嘆してしまします。
今回作らせて頂いた、杉原先生の著作はこちら。
『工作キットブック』も出ていますので、こちらの方が作りやすいかも。
今回は、「錯視」について、様々な書籍、サイトを参考に資料を作成しています。
第1回、第2回については、私が作成しておりますが、
第3回については北岡先生のサイトから画像をお借りさせて頂きました。
第4回は、カラフルモノトーンというアプリを使わせて頂きました。
今回は、エッシャー氏の作品、福田繁雄先生の作品、杉原厚吉先生の作品を使わせて頂いています。
福田繁雄(1932-2009)先生の作品について、もう少し紹介させてください。
簡単に見られる、あるいは見たことがあるのでは、という作品は、お台場にある「潮風公園島の日曜日の午後」。
正面から見るとピアノを弾く人なのに、横から見ると、「グランド・ジャット島の日曜日の午後」という有名な絵画の1シーンに見えます。
意識せずに見たことがある人は多いのではないでしょうか。
崩れたピアノが、鏡の中ではちゃんとピアノに見える立体作品や、
ナイフとフォークがぐちゃぐちゃに集められた塊なのに、影がバイクの形をしている作品など、
想像力を刺激する作品ばかり。
著作『トリック・アート・トリップ』では、ご本人の作品だけでなく、世界中の不思議な「アート」を紹介されているので、こちらもおススメです。
(もう新刊では出てないのかな…)
また、杉原厚吉先生は、『へんな立体』シリーズの後も、様々な錯視立体に挑戦されています。
サイトでその活躍を見ることが出来ますし、こんな作品も売られています。
また他の「錯視」についても、より深く知りたいという方は、是非下記各サイトをご利用ください。
古典的錯視 | illusion forum |
立体視 | キャノンサイエンスラボ・キッズ |
補色残像 | カラフルモノトーン(アプリ) |
動く錯視 | 北岡明佳の錯視のページ |
立体錯視 | 杉原厚吉 |
さて、この記事は、ZOOMを使って、4月1日14時から配信した実験に基づいています。
ZOOMは、スマホでもPCでも、リンクにアクセスするだけで、会議などにリアルタイムで参加出来るシステム。
今回、この場を提供してくださった「こねくとらいん」さんは、様々な「好き」や「特技」を持った人たちの世界をWeb会議ソフトZoomを使って皆さんとシェアしあうコンテンツ。
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