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追悼 堺屋太一先生
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2/8に、堺屋太一先生が亡くなられました。
心より、ご冥福をお祈りいたします。
手許に『文明を解く 東大講義録』という本があります。
2002年に行われた授業の講義録で、既に卒業しておりましたから、授業を受けることは出来ませんでしたが、とても勉強になる本でした。
堺屋太一先生が主に書かれてきたのは「未来予測小説」。
データに基づいて未来を予測し、時代に警鐘を鳴らした小説を書き、あわせて経済分析、経済評論を行っていくそのスタイルは、余人に真似の出来ないものでした。
この『講義録』では、歴史を踏まえた上で、日本の近代工業社会を分析し、未来を考えていくのですが…今読み返しても、色褪せない丁寧な未来分析に驚きます。
また、語り口も親しみやすくて読みやすい。
経済学入門として読んでも面白い「講義録」です。
直接授業を受けた学生さんたちがうらやましい限りです。
また、堺屋先生と言えば、1970年の大阪万博が有名ですが、この時はまだ30代。
日本SF界の巨匠であった小松左京先生や、「太陽の塔」の岡本太郎先生、建築界のレジェンド丹下健三先生をはじめとする巨人たちを巻き込んで、日本を熱狂の渦に巻き込んだ万博を、その若さで構想していたというのは本当にすごいことです。
橋本治先生、梅原猛先生、かこさとし先生もそうでしたが、
著作を通じてお世話になった先生が亡くなられるのは、
本当に寂しい気持ちになります。
これを機に、先生方の著作に改めて触れることで、
追悼の気持ちを表したいと思います。
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