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【身近な古典】「重陽の節句」と食用菊

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東大卒講師が勉強のノウハウを楽しく教える、兵庫県の共明塾です。

9月9日は「重陽の節句(ちょうようのせっく)」です。
と言っても、聞きなじみがないかもしれません。

しかし、1月1日3月3日5月5日7月7日

と並べてみると、9月9日にも、何か意味がありそうな気がしませんか?
 

実は1月の節句は1日ではなく7日なのですが、
 
1月7日 人日の節句 じんじつのせっく 七草がゆの日ですね
3月3日 上巳の節句 じょうしのせっく 「ひな祭り」です
5月5日 端午の節句 たんごのせっく 「こどもの日」です
7月7日 七夕の節句 しちせきのせっく 「七夕(たなばた)」です
9月9日 重陽の節句 ちょうようのせっく 「菊の節句」とも
 
となっています。
 ※ 説明サイト:神社本庁(こちらでは「節供」となっています。)

 
この5つを「五節句」と言い、季節の節目となる縁起の良い日とされています。

 
」の考え方では、「奇数(1,3,5,7,9)」は「陽の数」であり、その最大数の「9」が重なるから「重陽」と呼ばれたそうです。
11月11日がないのは…おそらく「陰陽五行」の考え方で「5」という奇数でくくったから、ではないかと思います。
 
さて、「重陽の節句」は、別名「菊の節句」。
お酒に菊を浮かべたりして長寿を願っていたそうです。

とは言え、月の暦(旧暦)で言えば、まだ7月22日。
暦の季節は秋ですが、菊の花を楽しむのは、もう少し先ですね。
(2020年は10月25日が「重陽の節句」にあたります。)

菊をお酒に浮かべる、と言いましたが、菊は食べることも出来ます。

お刺身などに彩りで添えられる「小菊」だけでなく、

 

「菊」そのものを食べる「食用菊」もあります。

調べてみると、「小菊」は愛知県が多くのシェアを占め、
食用菊」の生産は山形県がトップとなっていますね。

  参考:愛知の小菊 / おいしい山形


山形県に行った時、スーパーで売っているのを見ました。

「小菊」ではなく、立派な菊でした。 

「エディブルフラワー」と言うと、新しく聞こえますが、菊の花は昔から食べられていたようですよ。 

古典について勉強するだけでなく、各地の食文化や特産物について調べてみるのも面白いですね。

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